食い尽くし系は病気?関連する障害や疾患を解説

食い尽くし系は病気なのか

食い尽くし系の人をはたから見たときに、病気なのではないかと思うのではないでしょうか。

もし病気なら治療をすれば、食い尽くしの迷惑行為もなくなると期待するかもしれません。

食い尽くし系は実際に障害や疾患が原因になっていることもありますが、他の原因がある場合もあります。

この記事では、食い尽くし系と病気の関係について詳しくまとめたので、改善を図る手段として参考にしてください。

食い尽くし系になるリスクがある病気

食い尽くし系は、他人の食べ物まで食べてしまうという病気のような状況にあるのは確かです。

実際に病気によって食い尽くし系の行動をしてしまい、自制できずに苦労している人もいます。

食い尽くし系になるリスクがある病気は、大きく分けると摂食障害と発達障害です。

ここではもう少し掘り下げて、食い尽くし系と関連する病気を説明します。

過食性障害

過食性障害は、過食症やむちゃ食い障害などとも呼ばれる摂食障害です。

「とにかく食べたい」という気持ちに駆られてしまうのが特徴です。

ただの食べ過ぎとは違い、食べないと気が済まないというくらいの衝動があり、本人に自覚があっても止められない状況になります。

食べ尽くすまで食べる行動を止められない、食べ物が手元にないとイライラする、人に気付かれないように食べないと不安が強くなるといった症状もよくあります。

食い尽くし系で気持ち悪いと言われる行為に重なるところが多いので、過食性障害が原因になっていることは少なからずあるでしょう。

食物依存症

食物依存症は、食べる行為に対して依存する病気です。

過食性障害の場合では精神的に食べたいという気持ちに駆られるのに対して、食物依存症の場合は食べることによる化学的・物理的な刺激によって依存が起こります。

典型的なのがアルコール依存症で、アルコールによる刺激がないとつらい、身体が震えるといった症状です。

ものを食べると幸福感をもたらすドーパミンなどの神経伝達物質が放出されるため、食べて幸福感を得たいという気持ちが強くなることで食物依存症が起こる場合があります。

過度にストレスを抱えているときに甘いものが欲しくなるのは、主にドーパミンの作用によるもので、依存してしまうと食べ続けないと気が済まなくなります。

ADHD(注意欠陥多動性障害)

ADHDは注意力や落ち着きがなく、衝動的な行動を起こしやすくなる発達障害です。

ADHDになると「食べたい」と思ったときに、その食べ物が自分のものか、人のものか、お腹がいっぱいかといったこととは関係なく手が出てしまうことがあります。

逆に自分の食べ物に人が手を付けたときにはカッとなって衝動的に激怒することが多く、食い尽くし系でよく知られているトラブルの原因の病気として考えられています。

ASD(自閉症スペクトラム障害)

ASDは、自分主体で物事を考えることしかできなくなる発達障害です。

他の人がどのように考えているかをイメージすることができないのが特徴です。

自分が他の人の食べ物を盗んで食べたら相手がどう思うか、大皿料理を食べ尽くしたら周囲がどう考えるかといったことをイメージできません。

食べることが好きになってしまうと、食い尽くし系になるリスクがある病気です。

食い尽くし系は病気とは限らない!他の原因は?

食い尽くし系の人は、病気を持っていることだけが原因で迷惑な行為を繰り返しているとは限りません。

実際には病気は一因であって、他の原因の影響が大きいことが多いと考えられています。

食い尽くし系になってしまう原因を理解しておきましょう。

育った環境

食い尽くし系になるかどうかは、生まれ育った環境に依存するといわれています。

例えば、親や兄弟が食い尽くし系で、たくさん食べたり、他の人のものかどうかを考えずに好き勝手に食べたりする習慣があるとそれが当たり前になるでしょう。

食べたいときに、自由に冷蔵庫や戸棚から好きなものを選んで食べられる環境で育った場合にも、食事のメリハリをつける習慣がないので食い尽くし系になりやすくなります。

過度なストレス

食い尽くし系になる引き金として、過度なストレスは典型的な原因です。

食べることで幸福感を得られるので、ストレスが溜まるとつい食べてしまうという習慣が生まれがちです。

それが原因で依存症が出てきてしまい、食い尽くし系になるといったケースは少なくありません。

ストレス社会と言われる現代社会では、こういうことがよくあるので注意が必要です。

ASDやADHDなどの素因がある状況では、過度なストレスを受けたことによって食い尽くし系になる場合もあります。

関連する病気を持っている場合には、ストレスケアを欠かさないことが大切です。

食い尽くし系は病気?に関するまとめ

食い尽くし系の人は摂食障害や食物依存症、発達障害などを患っている場合があります。

どの病気もすぐに完治することは容易ではありませんが、病気を自覚して改善の取り組みをしていくことは可能です。

ただ、病気だけが食い尽くし系の原因とは限りません。

育った環境や過度なストレスも原因のことが多いので、総合的に改善を進めていくことを意識しましょう。