食い尽くし系夫との離婚は難しいですか?

食い尽くし系夫とは離婚するしかないのでしょうか?

食い尽くし系夫との離婚

夫が食い尽くし系で深刻な悩みを抱えている奥様へ。

この記事では「出来ることなら離婚はギリギリまで回避したい」と思っている方に対しては、食い尽くし系夫との関係を改善するための具体的なアドバイスを、いくつか提案しています。

もし既に、あらゆる手は尽くしこれ以上の結婚生活は耐えらえれないと思っている方には、離婚を決断する際に気を付けるポイントや、そもそも離婚することは可能なのか?どのように進めれば良いのか?をまとめました。

実際に食い尽くしが原因で離婚した妻、逆に離婚された夫の体験談も載せていますので、何かヒントになれば幸いです。

食い尽くし系の夫の特徴や行動パターン

「食い尽くし系夫」とは何ですか?

まず「食い尽くし系」とは、他に一緒に食べる人の分を考えずにあるだけ平らげてしまう人や、さらには人のものまで食べたがるなど、周りに迷惑をかけるほど食への欲望が強くて抑えられない人のことを言います。

これが「夫」である場合、妻や子どもの分まで無遠慮に食べ尽くしたり、冷蔵庫のものやお土産までをも勝手に食べたりもします。

夫が食い尽くし系だと、どのような悩みがありますか?

厄介なことに、食い尽くし系夫は周りに迷惑をかけている自覚や悪気がないことがデフォのため、何度注意しても改善しないことが最大の問題ではないでしょうか。

料理を作る妻、食べる予定だったものを奪われた他の家族や子どもたち、みんなが日々大きなストレスを溜めることになります。

また、家庭内でのみ発動することが多いので、離婚したくなるほどまでのストレスや悩みを抱えていても「そんな程度のことで」と、周り人からの理解が得られにくいのが、問題の深さを物語っています。

ヤフー知恵袋でも、同じような悩みを抱える妻たちが多く見られました。

知恵袋での食い尽くし系の離婚

夫が食い尽くし系、、一緒に食事をするのがマジで嫌です。
結婚して2年、満足した食事をしたことはありません。
食事マナーも悪いです。
クチャラー、わざわざこっちに向かっておならをする(笑ってるので多分面白いと思っている)、お皿を持たない、早食い等、、。
こんな理由で離婚したいって最低ですか?
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11268670911

このように、食い尽くし系が原因で(このケースでは、その他にも行儀やマナーの悪さが挙げられていますが)離婚まで考えてしまう人は少なくありません。

自分の周りに食い尽くし系の人がいない人がこれを聞くと「そんなことぐらいで」と軽視されがちなので、なかなか人に相談できないのも辛いですよね。

食い尽くし系になる理由は何ですか?

しかしどうして食い尽くし系になってしまうのでしょうか。

これにはいくつかの説がありますが、以下のような原因が考えられます。

  1. 育ちの問題
  2. 発達障害
  3. 過度なストレス
  4. 幼児退行(子ども返り)

1.育ちの問題説が濃厚

結婚前からずっとその傾向があったのなら、小さい頃の家庭環境「育ちの問題」が濃厚です。

発達障害や何かしらの病気を疑う人も多くいるのですが、実はこれが一番多い要因ではないでしょうか。

子ども時代に、食べ物はいつも兄弟で奪い合いだったり、大皿料理で好きなだけ取っていたり、親が子どもに食べ物を譲っていたり、などが挙げられます。

小さい頃からの習慣は、なかなか抜けるものではありません。本人はそれが普通で当たり前のことと思ってやっているので、こればっかりは根気強く指摘していくしかありません。

その際、前もって食に関するルールを決める(前もって、が重要!)注意の仕方に気を付ける(問題行動のみを指摘し、人格否定にならないように)この2点を心がけるだけでも、改善が見られる場合があります。

2.発達障害の可能性ももちろんある

食べ尽くしだけでなく、食べ物が関係しない場面でも常に自分を優先させたり、周囲の状況を把握できないような自己中心的で身勝手な言動が目立つなら、それはやっぱり「発達障害」かもしれません。

この場合はもちろん、言って治るとかいうレベルではありませんので、大人の発達障害に関する相談ができるような機関で、カウンセリングなどを受けるしかないでしょう。

3.過度なストレスが原因かも

急に食い尽くし系になったのなら、仕事や他の面での「過度なストレス」が原因かもしれません。

たとえば、転職したとか部署内で入れ替えがあったとか、家族構成が変わったとか、夫の周囲の環境が大きく変わったときに出やすいです。

この場合は、食い尽くし行動のひとつひとつを改善しようとするよりも、ストレスの原因となることを解決することが第一です。

そうすることで、問題行動が一時的なもので治まる可能性が高いです。

4.幼児退行しているのかも

子どもが生まれてから発動したとか、妻が何か新しいことを始めたときなど、妻に対して「幼児退行(子ども返り)」しているケースもあるようです。

妻にかまって欲しい心理からくつ問題行動で、これもまた本人には自覚がないので、面倒ではありますが、妻であるあなたが夫に対し、言葉なりコミュニケーションなりで、愛情表現をやや多めにしてみると、落ち着くことがあります。

食べ尽くしてしまうのは病気ですか?

食い尽くし系夫の行動には何らかの病名が付くのでは?なにかの病気じゃないのか?と疑う人も多いですよね。

夫の行動が病気によるものかどうかを判断するヒントは、先述したように、食べ物が関係しない場面でも身勝手な言動が目立つかどうか、がポイントです。

その場合は発達障害の可能性もあるので「大人の発達障害」といったキーワードで検索し、最寄りの専門機関を調べてみてください。

発達障害の他にも、摂食障害や強迫観念なども考えられますので、合わせて相談できると思います。

繰り返しになりますが、食に関すること以外、家族の前以外で発動しないのなら、病気や障害ではなく、育ちやストレスなど他の要因が考えられますので「理解不能な行動」=「すべて発達障害のせい」としてしまわないようにしましょう。

結婚生活を続けることのデメリット

食い尽くし系の夫の行動に振り回されることで、妻や子どもが受ける悪い影響や、心理的な負担についても考えてみましょう。

  1. いつも「食べ物を取られるかも?」という不安があり、ストレスがたまる
  2. 子どもが、人を信じられなくなったり自己肯定感が低くなる

家族が不安やストレスを日々感じるのはもちろんのこと、とくに気を付けたいのが、お子さんへの影響です。

「人に対してお願いができない子になる」「自分の本心を安心して打ち明けられなくなる」「人に正しく頼ることが出来なくなる」といった恐れがあることを考えてください。

なぜなら、お母さんや自分が毎日のように止めて欲しいとお願いしていることを、お父さんが一向に止めてくれないからです。これはもう子どもにとって、イジメに近いようなものではないでしょうか。

言いにくいことでも人の悪い部分は指摘したり、やりたくないこと、やってもしくないことをきちんと断ったり、それを相手にも受けいれてもらったり、こういったことを、子どもは実体験を通して学んでいくものであり、人との信頼関係を育んでいくものです。

本来、一番安心・信頼できるはずの家庭内で、自分の意見をないがしろにされ(または母親がそういう扱いを受けているのを目にして)、聞き入れてもらえないのであれば、自尊心や自己肯定感が低くなるの当然なのです。

食い尽くし系夫に対処するための、賢い方法はありますか?

離婚は最終手段として、そんなすぐには離婚できない、という人も当然多いかと思います。

時間稼ぎではないですが、食い尽くし系夫との関係を少しでも改善できるような具体的な方法やヒント、コツなどを別記事にまとめましたので、参考にしてみてください。

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食い尽くし系夫との離婚は難しいですか?

いろいろ手は尽くしたけれど、やっぱりもう無理。というのなら、離婚を考えるべきです。

そこで気になるのが、食い尽くし行為そのものが離婚理由となるかどうか?というところです。

結論から言いますと、離婚できます。ただし「夫婦お互いが合意すれば」という条件が付きます。

反対に、離婚できないケースは「相手が離婚に同意しない」ときです。

そうなると裁判で争うことになり、その際には「婚姻関係を継続し難い重大な事由」が必要となります。

例えばモラハラなどに該当させるために、被害の証拠や記録を取っておかなければいけません。

もしモラハラを理由として離婚できるとなれば、加害者である夫に対して、慰謝料を請求することが出来ます。

慰謝料の金額は、ケースにもよりますが数十万円程度と言われています。

けれど夫を有責配偶者として裁判まで持っていき、慰謝料まで勝ち取ることは容易なことではありません。

心身ともにかなりハードで時間も費用もかかりますから、出来ることなら離婚原因がなくてもスムーズに離婚しやすい「協議離婚」や「調停離婚」を目指しましょう。

ちなみに、令和3年の司法統計年報が示すデータによると、離婚原因の第1位は「性格の不一致」が男女ともに1位です。

離婚理由で多いもの

『令和3年 司法統計年報(家事編)第19表 婚姻関係事件数―申立ての動機別申立人別』より
2021年の司法統計によると、離婚の申立理由は男女ともに「性格が合わない」が第1位。離婚した男性の3割、女性の2割が「性格の不一致」を理由に離婚しています。
引用元:https://www.adire-rikon.jp/special/01.html

知恵袋:家族の食べ物を食い尽くす夫と離婚することは可能でしょうか?
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12247553802

実際に離婚した人の体験談(漫画)

食い尽くし系が原因となり、離婚にまで至った経緯や離婚するまでの体験談では、このYoutube動画をおすすめします。

17分あってちょっと長いですが「食い尽くし系夫」の典型的すぎる行動パターンですので、ぜひ見てもらいたいです。

ある日突然(それまでも大食いではあったが)子どものおかずまで奪うようになった夫とのエピソードで、最終的には離婚成立となり、妻と子どもにとってはハッピーエンドのお話です。

ややネタバレになってしまいますが、この夫の場合はモラハラ傾向と幼児退行を併発していて、これにより子どもへの悪影響がすさまじいものです。

まとめ

最後に。食い尽くし系夫との離婚を検討している人へのアドバイスです。

まず、食べ尽くしを止めさせるために出来ること、試せることは、すべてやってみてください。

家庭内や夫婦間だけで簡単にできることから、夫婦カウンセリングを受けるなど、外部の機関を頼ることまで、ダメ元でいろいろ試みることで、問題を解決する可能性がまだあります。

しかし、改善の見込みがない場合や、深刻なストレスや不安が継続する場合は、離婚を検討することも選択肢の一つです。

自分や子ども、家族みんなの幸せや健康を優先しましょう。

また、離婚を決断してからは、冷静な判断を保つことが重要です。感情的な衝動での決断は後悔の元となることがあります。法テラスで弁護士を探すなど、信頼できる専門家や周囲のサポートを活用し、冷静な状態で進めることを心がけてください。